皆さんこんにちは、こんばんは!
本日も気まぐれおやじのブログにご訪問ありがとうございます
おいらは今日も「日々楽しく、自由きままに!」
先日のカーリング女子日本対スイスの準決勝戦を見るために、視聴予約をしようと番組表を見ていると、J:COMチャンネルで何やら気になるフレーズが目に入った
それが、北の国から40周年記念トークショー『思い出せ!五郎の生き方』
(昨年10月9日に、富良野市で40周年記念トークショーが開催されました)
自称「北の国から」フリークのおいらとしては、是非とも見ておきたい番組です
すぐさまビデオ予約して、見させていただきました
そして、その番組で衝撃の事実を知る事になったのです
「北の国から」昨年で放送40年を迎えて
ドラマ「北の国から」が始まったのは1981年10月9日
翌年3月に全24話が終了した後も、スペシャル形式で2002年まで続きました
昨年で放送開始から、ちょうど40年に当たります
最後の「2002 遺言」から、さらに20年の歳月が流れました
しかし、多くの人にとって、物語は今も続いているのではないでしょうか
思えば、確かに五郎は遺言を書いていました
しかし亡くなったわけではなかったし、純や螢も、あの遺言書を目にしていません
あれからずっと五郎は富良野で、そして子どもたちはそれぞれの場所で元気に暮らしているはず
見る側はそんなふうに想像しながら20年を過ごしたのではないでしょうか
実際おいらも、いつかまた必ずドラマが再開するだろうと信じていました
昨年3月に田中邦衛さんが亡くなるまでは・・・
完成していた「北の国から」の新作脚本
前置きが長くなりましたが、この番組を見ていて驚いたのは、このトークショーの中で、倉本聰さんが「北の国から2021 ひとり」について語り出した事です
そして、作者自らが明かした、新作の内容は以下のようなものだったのです
倉本聰さんは、ドラマのあらすじを明かす前に、客席に向かって次のような話をしました
(ここからは倉本聰さんが話した事を書き起こしました)
「僕が富良野に移住して1~2年目のころ、後に黒板一家が暮らすことになる麓郷や、布礼別の方へ行くと、ポツンポツンと農家の灯りが見えて、その一軒一軒の中に、それぞれ温かい家庭があるなとひしひしと感じられました
それで「灯(ともしび)」というタイトルにしようと思ったんですが、テレビ局から「地味すぎる」と言われ、「北の国から」というタイトルになりました
純を演じた吉岡(秀隆)は今日、この会場に来ていませんが、40周年の事をずっと話し合ってきました
吉岡は何度も富良野に来て、ひとりで山の中でキャンプをしていたんですが、実は『北の国から』の新作を一緒に作ろうと、2人で企てていました
僕も台本を7稿まで書いたんですが、諸般の事情により映像化出来なくなりました
邦さんとは、「北の国から」を「どっちかが死ぬまでやろう」って口約束をしていましたが、番組自体が「2002 遺言」で終わる事になり、ショックを受けました
それでも僕の中でずっと(物語は)続いていたんです
これから、どういう話だったか、お話ししてみます」
「北の国から2021 ひとり」
2002年、螢と正吉は息子の快(かい)を連れて福島県に行く
桜並木で有名な富岡町の夜ノ森に家を借り、正吉は富岡町の消防署に勤め、螢は診療所に勤める
2009年に「さくら」という女の子が生まれる
五郎はその子に夢中になり、なかなか富良野に帰らない
それを純たちが連れ戻すといった出来事がある
2010年、純の妻である結(ゆい)が勤め先の店長と不倫をして、離婚する事になる
五郎は「うちはそういう血筋なんだ」とゲラゲラ笑っている
東日本大震災の発生
2011年に東日本大震災が起きる
消防職員の正吉は、人を助けようとして津波に巻き込まれ行方不明となる
その翌日、原発が爆発して全員避難する事になり、正吉を探す事が出来ない状況が何年も続く
2014年に避難地区が解除され、砂浜で正吉の手がかりを探すが見つからない
それでも五郎は必死になって砂を掘り続けるのだが、純は「もう、あきらめよう」と説得、富良野に連れて帰った
2018年、83歳の五郎は癌の疑いで病院に検査入院する
ところが、MRIが怖くて途中で逃げ出してしまう
入院病棟に戻ると、もうひとり逃げた経歴を持つじいさんと出会う
これが、「山おじ」と呼ばれる熊撃ちで、五郎と高校時代に二宮サチコという美少女を争い、年中けんかをしていた相手だった
じいさんになったふたりは意気投合し、付き合いを再開する
2020年、新型コロナが流行し始める
螢は病院に缶詰の日々
純は札幌で病院から出る感染性廃棄物を回収し、焼却施設に運ぶ仕事をしている
純も螢も五郎と連絡が取れないでいた
黒板五郎の終焉
そんな時、純は札幌でかつて恋人だったシュウと再会する
シュウは純の代わりに五郎の様子を見に行く
石の家に着くと、中から五郎の話し声が聞こえる
誰か来ているのかと思って入ると、五郎がひとりで令子の写真と会話しているのだった
札幌に帰ってきたシュウは、その時五郎が言った事を純に話す
「最近、夢を見た。山で、ものすごく大きな角を持った真っ白なシカに会った。そのシカが夢の中でおいらに言った。みんなひとりじゃないって。あれはカムイの使いだ」
純も螢も忙しくて五郎とまともに連絡を取らないまま時が過ぎ、不安になった純はシュウとふたりで石の家に行く
そして書置きがあるのを見つける
「純様、螢様、おいらの人生もう終わる。探しても無理。探索無用。おいらの事ならほっといて」
気がつくと令子の写真だけが見当たらない
大騒ぎとなり、純がいろいろなところを探すうちに、山おじに行き当たる
しかし、山おじは「五郎は山に入った。お前らに行くのは無理だ」と言って場所を教えない
純は、自分たちが父親を放置したために死なせたという思いにかられて、螢に電話するが涙で声が出ない
結局、五郎は一人で山に入って亡くなり、遺体を動物に、骨を微生物に食わせて、「自然に還ったのだ」と察するしかなかった
その晩、純とシュウは石の家に泊まる
夜中にシュウに起こされ、そっと窓の外を見る純
そこには、大きな真っ白い雄鹿が一頭、石の家をじっと見ながら立っていた
やがて雄鹿は、ゆっくりと向きを変え、森の奥へと消えていく
その姿を目で追う純
この時、シュウが聞いたという五郎の言葉が甦ってきた
「みんなひとりじゃない」と
この五郎の終焉は2021年3月24日、つまり田中邦衛さんが亡くなったであろうと思われる
というのが「北の国から2021 ひとり」です
いつか幻の新作を・・・
以上が、トークショーで倉本聰さん本人が語った「北の国から2021 ひとり」のストーリーです
トークショーで「台本を7稿まで書いたんですが、諸般の事情により映像化出来なくなりました」と無念をにじませた倉本聰さん
もしもドラマ化されていれば、大きな反響を呼んだはずです
それでもいつか、「北の国から」の結末となる、この「幻の新作」を見られる日が来るのではないかと、そう信じて待ちたいと思います
最後に好きな言葉
最後のドラマ「北の国から2002 遺言」から
金なんか望むな。
倖せだけを見ろ。
そして謙虚に、
つつましく生きろ。
今回も最後まで読んで頂き
ありがとうございました
では、また。。。
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